プリマベーラ・2023年5月のギャラリー(5月1日〜5月31日)
浅田良一「木版画・絵日記 私の履歴書」作品展」

私が「木版画」をやり出したのは15年前、63歳の時だった。リタイヤしたら色んな事を楽しみたいと考えていたから、ハイキングクラブ、男の料理教室、スケッチクラブ、さいたま市シニア大学の入会、新しい資格習得など積極的にアプローチした。その中の一つが「木版画」である。
スケッチはリタイヤ前から見よう見まねで描いていたが、美術館で見た木版画の温かさと木を彫る音が私を魅了した。といえ全くの素人なので、近くの南浦和コープ教室に通うことにした。
講師は小林喜巳子先生、1929年生れの80歳、東京芸大で油絵科を卒業、途中から木版画に進まれ50年になる。基本的道具を先生にそろえてもらい説明を受ける。作りたい絵を先生に見てもらい下絵の構成、色の使い方の指導を受けた。私は「山」をテーマに取り組みだした。また先輩の作品を見たり、聞いたり、美術館に通ったりしながらがむしゃらに作成した。そのうち「山」ばかりでなく「自然」、「人物」など彫る対象が拡大していった。
20143月末でリタイヤされたので、次に私は20151月喫茶ギャラリーで開催された安本秀を先生の作品展を見に行き、その場で教えて欲しいと懇願し了解を得た。
安本先生は米軍基地でも教えたり作品を売ったりするプロの木版画作家で、マンツーマンでの授業だった。お互い都合良い日を決めて私は南浦和に出かけた。先生は点画のような彫り、重ねあうデザインと色、グラデーションなどを駆使した作品で私には魅力的だった。また彫刻刀の研磨や版画紙の湿らし方などの技術を教えてくれた。私の作品は小林先生の時とがらりと変わった。
しかし、ほかの習い事なども忙しくなり、結局1年半で安本教室を離れることになったが、安本先生の教えは今も私の基本になっている。

その後、20197月南浦和コープ木版画教室に再入会することになった。その時の先生は高橋清一先生というかたで、特に刷りのテクニックを教室で見せてくれたが、先生は両親の介護のため20226月で辞められ木版画教室は閉鎖となった。
今回は、その3人の先生のもとで制作した作品を、
.小林喜巳子木版画教室に入会/見よう見まねで作成した時代
.安本秀を先生のマンツーマン指導/新しい技術取得
.高橋清一木版画教室/自由気ままに木版画を楽しむ

と、期ごとに分け展示しているので、作風の違いも見ていただけたらと思う。
また、同時に展示しているのが透明水彩という技法を使った「絵日記」。
こちらは、水野律子先生に習いスケッチクラブで練習に励んだ、2004年〜2022年までの作品を展示している。
私も高齢化で集中力・体力が衰えてきた。これからはゆっくりと木版画や絵日記を楽しんでいこうと思う。

川口美容室「プリマベーラ」での作品展は今年で5年目になった。素人の私の作品展示を喜んで受け入れて頂いた美容室のオーナー、また見て頂いた多くの人達に感謝申し上げたい。

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